夢 と 現実 「魔法少女○○○が亡きお婆様の名にかけて貴方を成敗してあげるっ!」 ピンクフリフリの短いスカートに赤い胸元にあるでっかいリボンに金髪のツインテールにかわいい顔付き、魔法の出てくるピンクのステッキ、敵は其の魔法少女に倒され逃げて行 く…。 「悪い子はお家にかえりなさい!やったわ今日も街を救ったわ!」 深夜のオタクの見るような魔法少女のアニメ、TVから名台詞らしい可愛らしい声が漏れてくる。何故俺が、こんなアニメを見てるかって? それは理由がある…。 俺には昔から悩みがあるそれは・・・それは、俺がこんな夢を見たいと願えば夢に出てくる事。 こんな事を聴いて不思議に思うだろうが、俺は子供の頃に “ヒーローになった夢が見たい!” と願えばそれが夢に出てくる、不思議なものだ…自分で夢を設定をすればその通りになる。 こんな凄い事他の奴等はできやしない、そんな事を中学生の時に気づいた。 好きな子と夢で色々な事をしたし、ムカツク奴を虐めたりした、なんだか俺は其れだけで満足だった、俺は、神様を崇めた「有り難う神様、俺にこんなすばらしい力を与えてくれて・・・」 だけど、俺は夢を見すぎてしまったらしい・・・・夢が現実になってしまったのだ。 夢の中で好きな子と付き合う夢、思春期な中坊の夢、…本当になった…。 いつも、俺を虐めていた奴を俺が虐めていた・・・・本当になった・・・。 なんでだ……俺の見る夢が現実に?・・・なんでだ・・・正夢を見るようになったのか?。 その不思議な夢は高校卒業近くまで続いていた。 ある日俺は願ってもいないファンシーな夢を見てしまった。 猫が俺に喋り掛けてくる夢…・ヤバイどうしよう…また夢が現実になってしまった。 ある日俺が、大学の帰りに公園近くで捨て猫がいた…いきなり世間話を話しかけられた、しかも親父臭かった…夢とまったく同じ、正夢レベルじゃねぇ…。どうしよう…。 このまま眠らなければ、夢を見る事はないだろう…。と今起きているわけである でも、さすがに眠くなってきた時刻2時半アニメも終わってしまいなんだかつまらない番組になってしまった、どうしよう睡魔に襲われる…だっ…だめだぁ…ねちゃぁ…・ 俺は、眠りについてしまった。 夢の中でさっき見たアニメの魔法少女が現われた、だけどアニメらしくない人間の女の子 あれ、どっかで見た事のある顔だ…。 「まったく、こんなに街を破壊してしまってお仕置きが必要ね…・」 服装は、真っ黒なドレスにやっぱり短い裾、回転するたびに見える白のパンツ。 あっ…アニメと同じだ。 敵はピカーッと光り消えてなくなってしまった。 「毎度毎度よくやるわ…、んっ?」 少女はカツカツと靴を鳴らして俺に近づいてきた。 「貴方…この事誰にも云わないでちょうだいね。」 ちゅっ と俺の頬にキスをした。 そこで、夢が途切れた何故か俺は深い眠りについた。 母親の呼ぶ声で眼が覚めた、俺…夢見ちゃった。 この夢は現実になって欲しくない…アキバさんたちが興奮して大変な事が起きちゃうよ そんな事を思いながら教授の講座を聴いていた。 突然大きな揺れがした、地震か!!いや、違う、何だアレは?! 俺は、窓から外の様子を見ると…ウル〇ラマンに出てくるような怪獣だ…そんな馬鹿な!アニメではないんだぞ!俺は、自分の頬を抓った 「痛いっ…」 現実だ、夢じゃない…・。なんてこった…・俺、二次元の住人だったのか?などと想っている場合ではないのだ、痛いって事が分かった以上で現実なんだ、踏まれたら死ぬじゃん! 急いで、俺は逃げようとしたが1人だけぽつんと立っていたしかも女の子というより生徒だった。 「おーい!君!逃げろ!!」 俺は、とっさに叫んだが、女の子はクスっと笑い小さなステッキを取り出しなんだかよく分からない呪文(?)を唱えはじめ女の子は光りに包まれて変身した。 真っ黒なドレスに裾の短いスカート、黒く長い髪を躍らせ、刀を振り回し敵と戦う そして…敵と戦う時、回転するたびに見えるパンツ…。 俺の見た夢と同じ…。 女の子は敵を倒した。 そして…・。 「貴方…この事誰にも云わないでちょうだいね」 ちゅっと頬にキスをした。 同じだ…・・。 その後、俺は彼女と行動を共にする事にした敵のいるところに俺が運ぶ…車で。 彼女は変身する、街、世界を守るために、時には俺も戦う彼女を救うために、 そして、俺と彼女に愛が芽生えた。 俺は、運命だと想う夢を見るのは予知夢だと想う。俺は彼女に会ったきっかけで予知夢を見る事が無くなった…。 人生の前半変な人生だった、だが、今はいい人生だと思っている…。 まっアニメみたいな人生もいいもんだな♪ *後書き* ご無沙汰してます。兎田です。此処まで読んで下さって有り難うございます。 久々の小説です、なんか久々すぎましたなんか変な文章になっているだろうな…。 しかも、久々の小説で変な話…アニメに憧れる人ってこんなもんかな? まぁボクもこれ夢じゃなくて現実だったらなぁ…と想う時ありますし…(できれはマイメロを・・・)でも、こんな魔法少女いて世界助けてくれたらいいなぁ…てかアニメだな・・って想うよ。二次元だな・・・。 二〇〇六年三月五日/著者/兎田